このたび当研究所の名称を「鮎川共生コミュニティ研究所」から「鮎川福祉デザイン事務所」へ変更することをご報告いたします。当研究所としては2回目の名称変更になります。
新たに名称変更した「鮎川福祉デザイン事務所」では、いままでの研究事業で培ってきたことを、「福祉」に貢献する事業に展開していきたいと考えています。
福祉は「幸福・しあわせ」を意味します。では、福祉に貢献する事業とはどんなことなのでしょうか。
一般的に「福祉」と聞いて多くの人たちがイメージするのは、こどもの出産・育児や、高齢者・障害者などで生活に困りごとがある人たちを支援することではないでしょうか。本来、これらは福祉ではなく、福祉を社会で支えるためのしくみである「社会福祉」になります。つまり、国や自治体が提供する福祉とは社会福祉なのです。
そして、この社会福祉を支えるのは社会保障費です。この社会保障費の財源は、わたしたちが納めている税金や、消費税、保険料などになります。
しかしこの社会保障費は持続可能なのでしょうか。日本は、世界一の超少子高齢社会を迎えています。総人口と、働く人たちが減少していきます。先ほど述べた、社会保障費の財源を維持することが難しくなると言われています。
では、わたしたちはどうしたら良いのでしょうか?
わたしは、じぶんたちの福祉を、じぶんたち自ら自由につくる「福祉デザイン」という考え方が必要だと考えています。なぜなら、第二次世界大戦後、日本は高度成長期を経て福祉を地域や家族から切り離してきましたが、経済成長の鈍化から、また地域や家族などの共助へと転換させようとしています。
本来、わたしたちの幸福・しあわせである「福祉」は経済に左右されるものなのでしょうか。お金がなければできないものなのでしょうか。わたしは今までの研究事業から、そうではないと考えています。
先述したように福祉の意味は「幸福・しあわせ」です。それらは人間それぞれの主観によってつくられます。そしてインターネット社会では、じぶんと同じ主観を持っているひとたちと繋がることが、国内外問わず自然にできます。だから、どんな福祉をつくるかは、わたしたちの自由なのです。
これからの福祉を、いろんな人たちとデザインできると思うとワクワクします。ぜひ、それぞれが求める福祉を一緒にデザインしていきましょう!