~所沢航空公園フットサルコートを活用した地域共生コミュニティ形成事業~

【実施プログラム 1】
≪自己紹介 ファーフトコンタクト≫

制限時間5分以内に必ず全員と自己紹介をするプログラム。

約30名が5分という制限時間を決めて短時間で全員と話すためには、1人当たりの時間は約10秒で終わらせないとならない。躊躇してる間も無く急いで全員とコンタクトを取らなければならないことで早口になったり、早く移動したりすることで、場の空気感や自己紹介してる参加者達のテンポが上がり、自然と活気が生まれる。

また、車椅子ユーザーや早い移動が困難な障害者に対して健常者が歩み寄らなければいけないことで、特に障害者と始めてコンタクト取る方には理解の入口になる。

自己紹介を兼ねて、場のエンジンをかけるアイドリング的なプログラム。

 

【実施プログラム 2】
≪他者理解 手繋ぎ行進≫

参加者全員がコート内で横一列になり手を繋ぎ(繋げない場合は肩に手を置く)、平行を保ちながら一列に行進する。その際、列は常に横一列に平行でなければならない。

車椅子ユーザー・杖歩行・子供・大人など多様な身体機能の人達が一列になり平行を保とうとすることで、主目的は歩行速度(車椅子は移動速度)から参加者全体が、それぞれの身体機能を感覚的に掴むこと。これは今後ゲームをやる際、他者にパスを出す時のボールの速度や強さの感覚を掴むことにも繋がる。

また、互いの手を握ったり身体に触れることで参加者の一体感が得られる。

 

【実施プログラム 3】
≪チームワーク ボール回しリレー≫

ゲームを想定したチーム分けをし、チーム対抗ボール回しリレーを行った。その際、各チーム内でチーム名を決めてもらうことで、チーム内のコミュニケーション機会をつくる。

ルールは各チーム1人づつ前方に置いてあるコーンをドリブルで回ってくるリレー方式。

車椅子ユーザーはヒザの上にボールを乗せて、ドリブル不可な杖歩行の方はボールは使わず、杖歩行のみでコーンを回ってくる。

ファシリテーターの役割として、各チームによって身体機能のバラツキがあるので、まず一回練習を行い各チームのスピードを把握し、コーンを置く距離をチームごとに誤差をつけ、ある程度平等性を保てるようにオペレーションする。

勝敗が主ではなく、その後のゲームにスムーズに入れるように、チーム内のコミュニケーション機会と連帯感を生むために行う。

 

【実施プログラム 4】
≪ゲーム ~みんなが一緒にプレーできるルールを考える~≫

プログラム1~3を経て、今回の主旨である、子供から大人、障害者が共にプレーできる「新しいサッカーをつくろう」を実践する。

 

【考 察】
今回の参加者の障害種別に関しては、脳性麻痺・対麻痺・切断・視覚など多様。先ずは走らないで歩いて行うことをベースに、事前にある程度想定したルールはあったが、ゲームを進行する中でルールも変えたり付け加えたり。

ルールに関しては別途精査して共有します。あと数回行って確定していく予定。

それにしても、楽しそうだ。

鮎川地域共生コミュニティ研究所
所長 鮎川雄一

画像提供:一般社団法人ベンチャースポーツ連盟理事 木村 理氏