オペラと公園

先日、航空公園野外コンサート場で10月のオペラ公演に向けたリハーサルを実施した。

「自然の屋外空間でオペラを聴きたい」という本当に個人的で突発的な想いから、オペラの知識もないのに2月にネットで辿り着いたのが「NPO法人オペラ普及団体ミャゴラトーリ」の首藤さんと大澤さん。そこから2回しかお会いしていないのに、リハーサルには歌手の方・舞台演出・照明の方まで多くのかたが航空公園まで足を運んでいただくという、もう、まるで夢を見ているような世界が、現実にあった。

歌手の方には新国立劇場の専属の方もいらっしゃって、その生の声を聴いて鳥肌は立つわ、感情が上下左右揺さぶれるわ、もう、ただ、ただ、感動… 今回のリハーサル最大の目的は屋外で「生の声がどこまで届くか」を検証することだったのだけど、結論として「届く」ことが分かった。なにより、園内を散歩していたご夫婦の方々が遠くから歌声を辿りながら野外コンサート場まで来てくれた。それが本当に嬉しかったし「ぜひ、オペラやってください」って言ってくださって、さらにまた、嬉しくって。

航空公園の裏にはミューズという素晴らしい音楽施設があるのに、今回なぜ、この野外コンサート場でオペラをやるのか? それは「自然と人間の共生のための音楽」と、考えているから。新緑のなか小鳥のさえずりや、風が鳴らす葉音のなか、遠くから聴いた大澤さんの太く丸みと奥行きのある歌声が空気のよう新緑に溶け込むのが、あまりにも自然すぎて。

ただ、開催まではまだまだいろんなハードルがある。でも、首藤さんや大澤さんたちは、そのハードルを乗り越えようと考えてくれていることが本当に幸せだし、感謝しかない… そして、いつもサポートしてくれる木村さん、マジでありがとう。

引き続きお世話になる皆様、宜しくお願いいたします!!!

<お知らせ>
今回ご協力くださっている「NPO法人オペラ普及団体ミャゴラトーリ」では下記のとおり公演を開催します。まだ先の話ですが、よろしければぜひご覧ください。

■2023年ミャゴラトーリオペラ公演■
G・Puccini作曲 「ラ・ボエーム」
 日時:9月16日(土)・17(日)※開演時間未定
 会場:杉並公会堂 小ホール (JR・東京メトロ丸の内線 荻窪駅より徒歩6分)
 チケット:全席自由 ¥6.000 (チケット発売=5月頃予定)