新規事業紹介 Part1

来月からスタートする「グリーン・スポーツ・リハビリテーション(以下、GSR)」事業の内容を何回かに分けて説明するシリーズ。Part1は、「GSRとは何か」と、この事業をデザインするに至った背景に触れたいと思います。

まず「GSR」とは「森林空間とスポーツを活用したリハビリプログラム」で、「森林とスポーツの特性を活かしたリハビリプログラム」です。対象と考えている方は高齢者が中心で、特に新型コロナウィルス感染症防止対策が原因で「閉じこもりで外出機会の減少」「対人交流機会の減少」「社会参加機会の減少」で身心、認知機能が低下してしまい、コロナにはかからなかったけど他の病気になってしまった(または持病が悪化してしまった)方々です。

私は現在、通所介護(以下、デイサービス)で生活相談員(ソーシャルワーカー)として新規ご利用の方々の相談窓口と支援業務をしているのですが、今年に入って上記のようなケースが増加し、デイサービスを利用開始する方に多く直面しています。
 ※通所介護(デイサービス)とは要介護状態にある高齢者が通い、入浴、排せつ、食事等の介護、機能訓練を日帰りで行う場所

ただ、デイサービスは介護保険サービスなので、利用するためには要介護認定(介護保険サービスを使える資格的なもの)がないと利用できません。
 ※介護保険サービスとは介護保険を利用して受けられる介護サービス

その要介護認定は申請すれば誰もが認定を受けられるものでなく、「介護保険サービスが不要」と判断され認定が取れない場合や、そもそも介護保険サービスを使いたくない方も多くいます。実際、65歳以上の高齢者で介護保険認定を受けている方は全体の約20%程度しかおらず、80%の方々は介護保険サービスを受けておりません。

しかし、この80%の方々の中にコロナ対策で、身心、認知機能が低下し、コロナにはかからなかったけど他の病気になってしまった(または持病が悪化やフレイル等)方々が増加していることは容易に想像できることで、リハビリをせず時間が経過し、結果悪化してしまうケースを何とか未然に防ぐ方法はないものか? そんな背景から今回の事業をデザインしました。

ところで「その方法がなぜ森林とスポーツなのか?」。次回はそのあたりを説明できればと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。

ご両親・ご親族様・知人の方で同様なケースでお困りの場合はぜひご参加、またはお気軽にメールなどでご相談ください(すぐに返信できない場合がありますが必ず返信いたします)。

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鮎川福祉デザイン事務所
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